「行きたい、食べたい、癒したい」
と思わせる、魅力(循環型のネットワークパワー)こそが、関門の最大の武器であると断言できます。
関門ソフトパワー地区を一言で言えば、「関門海峡という日本の物流の大動脈が、一本足打法から強固なネットワークに変わる」ことと重なり、24時間運営の北九州空港国際線ターミナルが2027年8月に運営を開始することで、関門海峡周辺が世界に開かれた、Web3.0時代に向かって、観光、環境、工業都市となり、劇的に人口増加が期待できます。
※ 関門海峡の「特殊性」仕組みとして同じ場所はいくつかありますが、関門海峡がこれらの中で特異なのは、「これほどの激流(最大10ノット)であるにもかかわらず、1日に約1,000隻もの大型船が行き交う主要航路である」という点です。関門海峡は、激流でありながら「通らざるを得ない」重要な場所に位置しているため、管制官による徹底的な情報提供(今どちらに何ノット流れているか)と、パイロット(水先人)の高度な技術によって運用されている、「人間が激流をコントロールして使いこなしている珍しい海峡」と言えます。
以下、関門ソフトパワーの3本柱「3つのカテゴリーに分類して紹介します。
① カルチャー・ソフトパワー(文化と映像)
「土着の伝統や風景を映像と言う「世界共通言語」に変換して発信します。
② ガストロノミー・ソフトパワー(食の魅力)
「ただ美味しいだけでなく、健康や香りにフォーカスした、世界に通じる新しい食体験」を発信します。
③ ヒーリング・ソフトパワー(癒しと技術)
「世界でも関門海峡だけの激しい海流の変化や物流のダイナリズムを、逆転の発想で『心の安らぎ』に変える」体験を発信します。
① カルチャー・ソフトパワー(文化と映像)
京築地区を、Web3時代を睨んだ
文化的希少性とauthenticity(真正性)
生きた伝統: 京築地域では、現在も30以上の神楽団体が活動しており、集落の祭礼と結びついて地域住民によって大切に継承されています。これは、観光のために作られたショーではなく、「生きた日本の伝統文化」そのものであり、本物志向の外国人観光客にとって大きな魅力となります。
豊前神楽には、求菩提山の修験道の影響を強く受けた、全国的にも珍しい特徴的な演目があります。湯立(ゆだて)神楽: 豊前神楽の特徴の一つで、釜の湯を煮えたぎらせる中で、高さ10メートル余りの柱(斎鉾)に鬼が登る、炭の上を裸足で歩く火渡りなど、山伏の厳しい修行を思わせる祈祷色の強い内容が見られます。この演は、国の重要無形民俗文化財指定の際にも高く評価されました。鬼(駈仙/御先)の演目: 荒ぶる**鬼(駈仙・御先)が登場する演目が多く、これは求菩提山に伝わる「鬼伝説」**から生まれたものです。山に棲む鬼の乱暴を、求菩提山の権現様(神仏)が鎮めるという、修験道の思想が背景にあるとされています。
九州北部、
神宿る「唐津おくんちと、京築、豊前神楽」静と動の文化圏
◎神々が集う
北部九州の祭りの二面性
関門・福岡エリアには、「生命力の爆発」を表す唐津くんちと「神への敬虔な祈り」を表す京築神楽と言う、性質の異なる二つの重要な文化が存在します。
一つは、佐賀県唐津市で、豪華絢爛な曳山が砂浜を駆け抜ける「熱狂と歓喜」の唐津くんち(動)。
唐津くんちは、町人の財力と美意識が結晶化した「動く美術品」が主役です。これは、人々の「豊かさへの願い」と「生きる喜び」が爆発する地上の祭りです。
そしてもう一つは、福岡県北東部の「神楽の里」京築地域で、夜を徹して厳かに奉納される「静寂の祈り」京築の神楽(静)です。一方、旧豊前国(京築地域)
に継承される豊前神楽(京築神楽)は、国の重要無形民俗文化財です。その起源は古く、神話や修験道の影響を受けながら、「神を迎え、神意を伺う」と言う本来の「神事」の姿を今に伝えています。
昼は、曳山で大地を駆け抜け、
夜は、神楽で神を迎える。
この両極の文化が、古くからこの地で共存し、人々の生活と精神を支えてきました。
唐津おくんち
山口県は、
「動物が発見した」と言う伝説が多く、湯治(治療)のための本格的名湯が多いのが特徴です。
川棚(かわたな)温泉【下関市】
ここが特別: 「青龍伝説」と「瓦そば」。
特徴: 昔、青龍が住んでいたという伝説があり、お湯は肌に優しい単純泉です。そして何より、熱した瓦の上で茶そばを焼く名物料理「瓦そば」の発祥地であり、温泉とセットで楽しむのがここだけの文化です。
一の俣(いちのまた)温泉【下関市】
ここが特別: 「化粧水のようなとろとろ湯」。
特徴: 観光地としてはマイナーですが、泉質の良さは県内随一と言われます。pH値が高く、お湯に浸かった瞬間に肌がヌルヌル・トロトロする感覚は衝撃的です。
◎ 近隣の山陽小野田市の温泉は、「強烈な個性」特徴的な3つの温泉をご紹介します。
1. 天然温泉 みちしお(ドライブインみちしお)
ここは「最強のドライブイン温泉」として県外からも多くの人が訪れます。
特徴: ドライブイン(食堂)に併設された温泉ですが、2つの源泉(王喜温泉・糸根温泉)を持っており、ラドンを豊富に含む本格的な療養泉です。
ここが特別: 何と言っても、名物の「貝汁(あさりのお味噌汁)」とセットで楽しむのがお約束です。朝8時から営業しており、朝風呂に入って貝汁定食を食べるというのが、この地域のドライバーや旅行者の最高の贅沢とされています。
2. 湯ノ峠(ゆのとう)温泉
知る人ぞ知る、「ポツンと一軒宿」の秘湯です。
特徴: 厚狭川(あさがわ)のほとりにある静かな温泉地で、現在は「岡田旅館」一軒のみが営業しています。
ここが特別: 非常に素朴で、観光地化されていない「昭和の原風景」が残っています。泉質はラジウムを含む単純弱放射能冷鉱泉で、皮膚病やリウマチに効くとされ、静かに湯治をしたい人に愛されています。
3. 江汐(えじお)天然温泉 ひさご湯(ナチュラルグリーンパークホテル)
広大な公園の中にある、「美肌と森の温泉」です。
特徴: 5万本のツツジで有名な「江汐公園」の中にあります。
ここが特別: ヌルヌルとした肌触りのアルカリ性のお湯(pH8.6)で、いわゆる「美人の湯」です。窓から公園の緑を一望でき、森林浴と温泉浴を同時に楽しめるリラックス効果の高い場所です。
俵山(たわらやま)温泉【長門市】
ここが特別: 「街全体がひとつの宿」という独特の文化が残っています。
特徴: 多くの旅館には内湯がなく、浴衣を着て外の「町の湯」「白猿の湯」に通うスタイルです。昭和の時代にタイムスリップしたような風情があり、リウマチなどに効く「西の横綱」と呼ばれるほどの療養泉です。
長門湯本(ながとゆもと)温泉【長門市】
ここが特別: 「恩湯(おんとう)」という立ち寄り湯が凄いです。
特徴: 山口県最古の温泉(約600年の歴史)。リニューアルされましたが、「岩盤からお湯が湧き出ているその真上」に浴槽を作っており、足元からプクプクと自噴する生まれたての温泉に浸かれます。これは全国的にも非常に珍しい構造です。
京築・北九州は、
京築エリアの温泉は、山側に良い温泉が点在しており、地元の人に愛される「美肌の湯」が多いのが特徴です。
豊前(ぶぜん)温泉 天狗(てんぐ)の湯【豊前市】
特徴: 求菩提山(くぼてさん)の麓にある温泉です。
ここが特別: お湯が「赤茶色」をしているのが最大の特徴です。鉄分を多く含んでおり、見た目からして効きそうなインパクトがあります。「道の駅 豊前おこしかけ」のすぐ近くなので、セットで立ち寄りやすいのも魅力です。
卜仙の郷(ぼくせんのさと) くぼて鷹勝【豊前市】
特徴: 天狗の湯よりもさらに山奥へ進んだ、求菩提山の登山口近くにあります。
ここが特別: 以前は国民宿舎でしたが、現在は料理が自慢の宿「鷹勝」が運営しています。そのため、日帰り温泉でも「食事がとにかく美味しい」と評判です。露天風呂からの山の景色も抜群です。
湯ノ迫(ゆのさこ)温泉 大平楽(たいへいらく)【上毛町】
特徴: 「道の駅 しんよしとみ」の隣にある巨大な複合施設です。
ここが特別: 温泉だけでなく、「大衆演劇(ぶらり劇場)」が見られることで有名です。演劇を見て、温泉に入って、食事をするという「昭和の娯楽」がフルコースで楽しめます。お湯も肌触りの良い美肌の湯です。
ほうじょう温泉 ふじ湯の里【福智町】※京築に隣接
特徴: 京築エリアからも行きやすい人気の温泉です。
ここが特別: 「源泉かけ流し」にこだわっており、お湯の鮮度が抜群です。「福智山」を望む露天風呂の開放感が素晴らしく、いつも地元の方で賑わっています。
◎ 北九州エリアの温泉(景色と癒やし)
北九州市内は、海が見える絶景か、山の中の隠れ家的な温泉がおすすめです。
河内(かわち)天然温泉 あじさいの湯【八幡東区】
特徴: 藤の花で世界的に有名な「河内藤園」や「河内貯水池」のすぐそばにあります。
ここが特別: 北九州市内とは思えないほどの「深い山の中」にあります。露天風呂からは山の緑しか見えず、森林浴をしているような気分になれます。静かにゆっくりしたい時におすすめです。
関門クロス・シティ構想、研究会
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事業本部長 寺本 征一郎